大手製薬企業エーザイ本社にて、オンコロジー部門の社員の皆様と座談会を行い、ドラッグラグやドラッグロスに関する経験や課題について意見交換をしてまいりました。
小児脳幹部グリオーマ(DIPG)は、世界的にも治療法が確立されていない疾患であり、日本では参加できる治験が極めて限られているのが現状です。
治療薬の選択肢が存在しないため、新薬の臨床試験への参加が唯一の希望となりますが、その臨床試験さえ閉ざされてしまう課題があります。
さらに、小児脳腫瘍を対象とする治験であっても、DIPGが対象外とされるケースが多く、患児にとって臨床試験すら治療オプションにならないのが現実です。
これはドラッグロスを超え、「治験ロス」と呼ぶべき事態が生じています。DIPGの平均余命はわずか1年とされ、日本の制度ではこの短期間で新たな臨床試験を立ち上げることは極めて困難です。
そのため、国際共同治験の推進や国による介入・インセンティブの付与が不可欠であることをお伝えしました。
一日も早く、この病気が克服されるように、患者団体・製薬企業・国が一体となり、その日が訪れることを心から願っております。





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